お客様に聞かれました。
「人工のダイヤモンドと天然のダイヤモンドって、何が違うんですか?」
私はこう答えました。
「見た目は、ほとんど同じなんですよ。」
すると、近くにいた別のお客様がふと微笑んで、こう言ったんです。
「でも、天然ダイヤって、気分が違うのよね。」
ここでいう人工のダイヤモンドとは、ラボグロウンダイヤモンドのこと。
天然ダイヤモンドと同じように炭素からできていて、結晶構造や硬さ、光学的な性質も非常によく似ています。
見た目だけで、その違いを判断するのは簡単ではありません。
それでも、天然ダイヤモンドを選ぶ人がいます。
天然ダイヤモンドは、地球の奥深くで長い時間をかけて生まれたもの。
ラボグロウンダイヤモンドは、人の技術によって育てられたもの。
どちらもダイヤモンドです。
けれど、その背景にある物語は違います。
その違いに、何を感じるか。
そこは、スペックだけでは決められない部分なのかもしれません。
「天然のものを身につけている」
そう思ったときに感じる、少し特別な気持ち。
私たちはそれを、気分と呼んだり、
あるいは、ときめきと呼ぶのかもしれません。
見た目がほとんど同じだからこそ、
最後に選ぶ理由になるのは、数字ではないこともあります。
天然ダイヤモンドには、
その人の心を少し動かす、
そんな“魔法”があるのかもしれません。
